災害支援

何かの災害に対し、政府が支援を行う。
そうすると、その支援の公平性が問われることになる。

政府主導の支援は、既得権益や利害関係に関わる組織が動くので
(既得権益のある組織が、大義名分を得て、可能な限りの予算を申請するので)
そのお金(予算)の使われ方は、NPOなどの自然発生した支援組織と比較すると、
おそらく非常に効率の悪いものだと思われる。

かといって、数あるNPOの中から、お金を分配すべきNPOを見分ける判断基準は存在しない。
では、政府が用意したお金(予算)はどう使うべきか。

私が考えたアイデアは、今回のコロナ渦で政府が行った一律給付の考えだ。
ある支援の名目で、国民全員に一律給付する。
給付された国民は、その支援を自身が必要なら自身で使えば良いし、
不要なら、自身が判断する最も適したNPOに寄付すれば良い。

この時、政府がやるべきことは、各個人が支援を判断するNPOの正確な情報をいつでも得ることができる環境を整えることだ。

その他、国民支援銀行みたいな、支援金配布のための口座を国民全員に用意し、政府が運用する。
必要な時に政府が入金し、各個人は、自己で使うなり、自分が判断したNPOへ口座振替する。
また政府は、配布された支援金の使われ方を分析し、国民の行動傾向を適宜公表する。

この支援は、国民自身が自ら考え予算を行使する自己責任型である。
配布されたお金を、正しく行使する責任は各個人にあるので、分配の公平性について
まず、問題となることはない。
もし問題が発生するとしたら、それは個人の良心によるものだ。

政府の各個人の良心への信頼は、自由の保障と同義と言える。
各個人により行使された再配布が、非常に期待外のものであれば、政府は、各個人の自由を制限することになる。
つまり、このやり方を止めるか、あるいは、このやり方に対し制限や決まりを作ることになる。

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